自由への道

未来の
過去の
あるいは腐敗した現実のステージで
濁った目を凝らした演者達は
右から左へ転がって
ごろんごろん

少年の
少女の
あるいはネオ・ダーウィニストの体内に
ずっと幽閉されたままの細胞達は
鉄格子を噛み切って
ぎしりぎしり

足元に広がる蟻の死骸を
踏み潰して 行こう

ぼやけた視界の先に
セルリアン・ブルーの空だ
浮かんでは消えていく
スペクトルの海だ

目の前に生まれた嵐の中心を
突き抜けて 行こう

僕らの自由はこの先だ

[TONOMOTOSHO Rebirth Project No.002: Title by ノラスケ]

投稿者

大阪府

コメント

  1. そうか、あのころ細胞は幽閉されていたのか。
    鉄格子を噛み切ったり、蟻の死骸を踏み潰したり、おこなった者にもダメージがある行為から得られるすがすがしさがのような何かが、眩しく思います。

  2. 青春の賛歌と読みました。1−3連のドロドロとした青春からの脱却。セルリアン・ブルーが眩しい。

  3. 後半の若い力が迸るような清々しさを増してくる爽快感がたまらないです。

コメントするためには、 ログイン してください。