黒ホッピー
仲見世と書かれた
古い商店街
祝日のせいか店は大方閉まり
ぽよんとしている。
小さな
町中華のお店に入った
中華というより
飲み屋さん。
常連の年配女性が
のんびり酎ハイを飲んでいた
日本酒を一合注文したら
キムチをおまけしてくれた
中年の男女が入って来る
ご夫婦のようだ
僕、黒ホッピーね
私、酎ハイ、…あ、あと
レバニラ炒めを
ポテトフライ
ちょうだい
常連の女性が追うように
店主に声をかける。
黒ホッピーもいいかな
などと、キムチを食べつつ
日本酒を飲む
うす暗い店の窓から
向かいのお惣菜屋の店頭を
ぽよんと眺めてみる。
闇市から始まった
商店街なんだそうな
私も黒ホッピーを注文して
カニチャーハンを食べた。
梅雨はまだ明けない
嘘も、消えない。
初めての町中華では
必ずチャーハンを食べる
何となく、習慣
今、何時だろう？
コメント
昔、ホッピーは飲んだことありますが、黒ホッピーっていうのがあるんですね、初めて知りました。
個人でしてるそういうお店のこぢんまりとした雰囲気が好きです。この詩でそういうお店の空気感が良く出ていて和みました。
ものすごく日常を浴びて、癒されました。
いつも長谷川さんの詩+写真は、行ったことがないのにすごく懐かしくて、すごく戻りたい気持ちにさせられます。
「ぽよん」が愛らしくて、町の風景や言葉の端々に感情が宿っている、あったかいです。
私も黒ホッピーを注文して、カニチャーハンを食べたいです。少し寂しい、けれど明るい。昭和が懐かしく、とても素敵な場所ですね。
@こしごえ
こしごえさん、小さなお店でした。年配のご夫婦でやっている、本当に飲み屋さんみたいな感じ。こういう個人経営のお店っていいですよね。…昼酒でありました。
@ザイチ
ザイチさん、本当に、「ぽよん」とした雰囲気でした。祝日の昼下がりでしたので、町中ものんびりした空気に包まれていましたね。懐かしさを感じていただけたなら、作者としては、とても嬉しいです。…ぽよん。
@銀がK
銀がKさん、東京の葛飾区にある立石という町を散策した時のことを、詩にしてみました。…昼酒でした。立石は、昭和の匂いがまだあちこちに残っています。ほろ酔い散策でありました。
ああ、良いですね。カニチャーハン行きましたか。そんな風景の一部として存在する長谷川さんを町中華の隅っこの席でホッピーのハーフ＆ハーフ飲みながら、「ぽよん」と眺めていたいです。
こっち（画詩）に書かれてたのですね、しかも私はこちらから1日遅れてなかなかのタイミングでホッピーの詩を書いていたわけですね、面白くて嬉しいです。
@あぶくも
あぶくもさんも、ホッピーの詩でしたね。(^^) 匿名の個人になって、町の中でぽよんとしていられたないいな、と思っています。チャーハンが美味しければ、そのお店は大丈夫だ、というのが、長谷川の勝手？な判断基準であります。
…すみません。訂正です。
いられたないいな ⇒ いられたらいいな です。失礼しました。
コメント失礼いたします。
七連目の
嘘も、消えない。
が、とても気になりました。
お酒を飲みながら物思いに耽る様子が目に浮かぶような気がいたします。
@ぺけねこ
ぺけねこさん、…実は、ここだけ、ちょっと転調？してみました。お酒を飲みながら物思いに耽るの、好きなんです。故の転調かも、です。
たしかにお酒とツマミの選択は難しいですね。出来立てのビールなどは旨すぎて別格ですが、
自分の場合は黒ホッピーは餃子、ピンクホッピーはアイスクリーム、白ホッピーはホッケかな。
チョリソーやザーサイは紹興酒か老酒で、刺身は日本酒、ナッツにはウヰスキーで、チョコは
洋酒ならなんでも。焼酎、サワー、ビンビールはなんでも。京浜蒲田は餃子が美味しいので、
黒ホッピーも最高。チャーハンいいですね。和食屋さんではだし巻き卵で判断しますね。
@足立らどみ
足立さん、美味しそうな飲み方ですね！ 黒ホッピーは、たしかに餃子が合いそうです。日本酒は、お刺身ですよね。私も、お酒は、ほぼ全部いただきます。最近は、焼酎が多いかもしれません。コロナ禍で、家飲みが多くなりましたが、以前はよく飲みに行っていました。台東区在住ですので、上野や浅草で飲むことが多いかもです。蒲田も、飲み屋さん、多いですね。蒲田は母の故郷です。馴染みの街ですよ。
良いですね～。町中華、個人店、大好きです。
情景、雰囲気がすごく伝わってきました。
何だかそこにいた気分を味わえて、楽しかったです！
@TB6
TB6さん、ありがとうございます。街中華で飲むの、好きなんです。ぽよんと飲みます。…ご返信が遅くなってしまい失礼いたしました。m(–)m
@長谷川 忍
わざわざありがとうございます。
良い表現ですね。私もぽよんと街中華ふらりと友人でも誘っていこうかな。