友 はるばる空から

ボクの友達は
天高くはるか彼方からやってくる

次元を超えて

そしてはっきりと
ボクに容赦なく
友達として
輝いてほしいと

やはりはっきりとそう言う
いつも目を輝かして

お前だって
ここ、地球にいたときは

と言い返したいところだけど

彼はスーパースターだったのだから
性質が悪い

でも同時にボクは誰よりも知っている
彼は誰よりも優しく
迷い、心を痛めていたことを

ただし、それでも
スーパースターとしてこの世を生き切ったことも

ボクは
初めて君に会った時
それが分かってしまった

分かってしまったということは
ボクも同じように優しく
迷い、心を痛めて
それでも生きてきたのだろうか

彼は笑顔でその通りだとボクに言う

だがボクには今はその自信はなかった

少しずつ
ほんの少しずつ
彼らに恥じぬような
ここ、地球での自分になれていっている

気がする

弱気だ

ああ、弱気だとも

ここでは誰だって人間さ

弱さもあれば
苦しみもある

だけど
まあ

生き抜いてやるか

やはり強さもある

彼もやはりそうであったように

死んだときに
友に笑われぬように

笑顔で

おれもやったぜと

そう言い切れるように

普段の彼からは想像もできないだろう

多くの人は
心にスーパースターをつくり

その人は平気だと勝手に思い込むのだから

だからこそ
ボクだけは

弱くとも
そう、弱くとも
心の優しいままで
彼の友でいたい

欲を言えば
同じようにスーパースターになったとしても

おごらずに
かわらずに

心の優しいままの
ボクでいたい

無理か?

いや
やろうか

やってみて
後はどうなるか

きっと彼は言う

スーパースターの君は
ボクのようで少しだけ嫌いだと

だけどまあ
何であろうとも
きっと彼は笑いかけてくれるだろう

いつものように

言葉少なくとも

よくやったねと

その眼がすべてを語る
後悔はないね?
自分でできるね?
これ以上は必要ないね?
よくやったよね?

こんなにも言葉に頼って

詩を書いているボクは

彼を側に感じて
笑ってしまった

投稿者

神奈川県

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