縁側のメルヘン

日向の縁側にあぐらを掻いて座った
えんじの盆には芋菓子とお茶

枯れたヒメシャラを眺めて
大きなため息は青空に滲んだ

平安時代に書かれたという恋の詩が
風にぺらぺらとめくれていた

あまりのメルヘン
あまりあるメルヘンに僕は泣き出しそうだった

あの山
噂ではウィリアムシェイクスピアのお墓
つまり古墳らしいんだ

って間違えた

卑弥呼だったわ

ぬるくなったお茶をすすって
また一つ大きなため息をした
ミケが小さい水槽のメダカを眺めていた

「秋 さびしからずや」

ほほう 言うねー
文人気取りが!
あら 恥ずかし恥ずかし

往来はにぎやかだ

投稿者

静岡県

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