
知恵の実
僕のことを呼ぶ君の声が聴きたい
我欲だとは思う
自分の為に生きちゃいけないな
分かってるよ
創作と信仰は違うものだ
信仰は冗談にすることを許されない
マザーテレサはユーモアがあったらしい
実業家だったから
神様を呼ぶように
君の醜態を許したい
にやける僕の口元に気付かない
落ち着こうとして
毛繕いするみたいに
煙草ばかり吸ってこちらを見ない
それは誰の真似
そんなに自惚れているわけでも
君を愛そうと努力するわけでもない
雪が降るように憎しみが積もっていく
雪かきをするように幸せを重ねていく
春はやって来るだろうが
冬を止めることも出来ないのだ
陽だまりで昼寝をする
巣作りが上手な居眠りのけものたちとして
知恵の実を抱いて生きよう
コメント
行が移るごとに不規則に揺さぶられる、心地よさがあります。
醜態や雪が印象的でした。
@たちばなまこと
最近は聖書に興味があります。
新約と旧約の違いも知りませんでした。
どこか詩にも似ている気がします。