孤独な白鳥

夕焼けの湖に浮かぶ孤独な白鳥
淡い色に染まっていく

愛を失った私の心
死すべき時を悟った私の心

夕焼けの色は涙色
ひとしずく涙が落ちる

報われなかった想い
叶えられなかった理想

もう飛び立つことはない白い羽
湖はやがて凍っていく

白鳥も凍っていく
ひび割れた体から血がひとしずく

投稿者

埼玉県

コメント

  1. もう飛び立つことはなくても、凍って、ひび割れた体から血がひとしずくでようとも、
    その佇まいに魅かれ、美しさすら感じてしまいました。

    流転の中、慈しむものは、燦々とした明るきものだけではなく、斜陽や夕暮れ、物事の終わり。
    そのようなものに、
    ただ感謝を込めてありがとう、お疲れ様、そして出来ることなら、また!と元気に声をかけたいものです。
    せめてもの感謝を。ありがとうございました。

  2. ありがとうございます。この詩はだいぶ前に作られて気に入っているものです。Twitterを始めた頃で、色々な感情を140文字で表すという難しい行為ができたのではないかと思います。

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