愛撫して、いたぶって、
乱舞するイタコたち
針の山から世界を覗く、ヒルの眼で、
ながいパイプで煙を吸っている
吐き出したその煙
〈おぼろげな、サックスの忍び泣き〉
アイキュロス・アイクロス・碧眼の方眼紙
アライブして、いちゃついて、
金剛石の鋭角のさわられて
色とりどりの祭旗がゆれている街中の
ハイパーリアリズム・女達の民族衣装
愛撫して、いたぶって、
失禁するわ・床の上・はしたない
曲がったパイプが首に巻く
金属の輪も金色の、オーガスタ、しびれる眼球
街は雅楽の絢爛のしのびよる
眼を開けた女達の運命について、ここで語ろう
荒々しい岩石にふさがれて、語ろう
発破によって、砕かれて、崩れ行く、山々の
煙立つ長い爪・いろどりの長い爪
鳳凰の羽の飾りの女達
けたたましい音楽の今ははっきりと街中に響く
愛撫して、けりあげて、
しめあげて、きりきりと、
百祭の喧噪の喇叭の音もしみいるひかり
アーモンドの肉体から、ロジックの糜爛する
さても大河のほとりから、清水は湧く
そのなかに、こぼれおちる、ひとすじのながれ
わたしの女は〈緋〉の呪いをかける
菖蒲の葉の中に身をしずめ
それは美しく
やがて、尊大な乳房も
あらわれる。

投稿者

岡山県

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