光
光だ
どこからか生まれてくる
生まれるところを見たことはない
風に乗ってやってくるのか
地面から湧き出てくるのか
空から降ってくるのか
ほんわりと輝き
ふんわりと漂う
どこまでもやわらかに
どこまでもやさしく
どこまでも
いろいろな色や形がある
どれとして同じものはなくて
ひとつひとつ
何か違いがあって
見ていても飽きない
ただ気づいた
どうもこれは儚いらしい
よくよく見ると
生まれてくるものと同じくらい
輝きを失っていくものがある
瞬く間に輝きを失うものもあれば
ゆっくりと輝きを失うものもある
周りの光を巻き込んで消えていくものもある
それを見ていると
なぜだか眠くなってくる
まるで暖かな光に包まれて
そっと足が浮くように
コメント