さようなら またね
またね、と言えるありがたさ
けれどもう二度と会えない人もいる
どんな形であれ
縁が切れたのならば
それまでの縁だった。
夕方
明日
連休明け
たとえばこんなふうに
次の機会で再び会える
と思っていても、
本当はこの今の機会は
今だけしかないんだ。
ばかやろうちくしょう、と時々
つぶやく時があるが
ばかやろうちくしょうは私自身のことであったか
そうだ
きみと会えるのはこれで最後かもしれないのよ
とあなたは言ってそれが本当になった
青空を見上げると
風は光る 光る
光る雲と共に
ほほ笑み零す
あなた
さようなら またね
あなたとの縁は永遠だ
思ってみれば
どんな存在とも回り回ってつながっている
私は
今も
私のままだ
さまざまな私一つの私
さまざまなあなた一つのあなた
こんにちは また会えた

投稿者

コメント

  1. 割と過去を清算してしまうタイプなので、「またね」と言ったきり二度と会えないなんてことはよくありますが、時々思い返して後悔するのが常々。こうやって代弁してくれることで救われた気になります。

  2. また会いたい人、また行きたい場所、またやりたいこと。以前は軽かった思いも、ここから先の人生で、実はもう叶わないかも知れないと思うことがあります。生死を隔てはいなくとも、あの人には実はもう会えないんじゃないかとか。元来自分は未練がましい人間なのですが、この詩の後半の、あなたとの縁の強さに惹かれます。魂として「またね」といつでも会えていることの。

  3. @トノモトショウ
    さんへ トノモトさん コメントありがとうございます。
    後悔するということは、まだどこかでその存在を思っているのかも しれませんね。んー、どうなんでしょうね。でも、後悔することは、もしかしたら、必要なことなのかも。
    私の場合もほんの少しだけ後悔することもありますが、それもあんまり深くは思ったりしない。この詩の通りです。^^

  4. @あぶくも
    さんへ あぶくもさん コメントありがとうございます。
    うむ、その存在と再び会えない そのことが再び出来ない、などというようなことってありますよね。
    そうそう、死別だけが別れではない。
    でも、この詩のここ「きみと会えるのはこれで最後かもしれないのよ」というセリフはフィクションです。ただし、実際に文通をしていた詩人(一度詩のイベントで直に会ったことがあるお方)と死別しました。そのお方を少しイメージしたかな。

    変な話、思うことは自由だと思うので、私の場合、幽霊って存在してると思う。まあ、あんまりこういう話も深入りしちゃあ おかしなことになっちゃいそうなので、なんというか、単純に漠然と思ってるだけ。まあ、幽霊とか魂があると思った方が、おもしろいし すてきだと思います。私の考える幽霊とか魂って、既成の宗教とかの世界とはちがって、もっと自由であってほしい、と思っている。ふふ、自由ですよ、思うだけなら。

    でも、あぶくもさんが、この詩から、魂同士の縁の強さに惹かれてくれて うれしいです。

  5. @トノモトショウ
    さんへ 追伸 トノモトさんが この詩から 救われた気になってくれて うれしいです。そういうことを作者に伝えてくれて ありがたい。トノモトさんのおかげで この詩を書いてぽえ会で発表出来て良かったと思えます。
    トノモトさん ありがとうさま。

  6. 次があるっていいですよね。
    “風は光る 光る” ここ、とても素敵です。

  7. こしごえさんの詩からは
    いつも哲学を感じます

  8. @たちばなまこと
    さんへ たちばなさん コメントありがとうございます。
    はい、そうですねぇ、次があるというのは、ほんとありがたいことですね。
    うん、次かぁ。まぁ、私の場合、最近は(昔も?)日々の生活に追われているだけのような気がするので、過去とか次ってあんまり考えたりしないかもしれません。余裕がないんだな。ふふ、これはいけませんねぇ。まあしかし、余計なことは考えなくていいので、私の場合は余裕が無い位が丁度いいのかも←また「かも」^^; でも、良く考えれば、私の理想の生活方法の「行雲流水」でやっていけてるのだろうかとも思います。こう思えばいいかなぁ。ふふ。

    風が光るところをとても素敵と言ってくれて うれしいです。

  9. @那津na2
    さんへ 那津さん コメントありがとうございます。
    ふふ、そうですかぁ。私の場合、哲学って若い頃に本を読んでほんのすこしかじったけれど、もうずいぶん前にその内容は忘れました。
    私の詩に哲学の要素があるのかは私には分かりませんが、その哲学を感じるというのはきっと那津さんの中にその哲学の要素があるから感じるのだろうと思います。
    でも、那津さんが私の詩からいつも哲学を感じてくれるというのは ありがたいです。

  10. @たちばなまこと
    さんへ 追伸 私の場合「行雲流水」は理想の生活方法だけど、物事にとらわれ気味なので「行雲流水」というよりかは、その場その場で物事をする位が実際のところかも。応用が利かないですし。うん。でも自分で言うのも何ですが、がんばってます。ふふ。話それちゃった。拝礼

  11. 空の情景も、素敵です。

  12. @服部剛
    剛さん コメントありがとうございます。
    ああ、それも 素敵と言ってくれて ありがたいです。そうですねぇ、青空を見上げた時にそよ風が吹いていると なんだか風が光っているように感じる時ってありませんか。うん。そして、青空にある雲がお日さまに掛かって光っている時もありますよね。青空に光る雲って好きなんですよねぇ。その情景をこの詩から想像してくれて うれしいです。

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