心の部屋

寂しさの淵に腰かけて
心の中を覗いてみた

心の中は暗くて深い

暗いけれど案外広い

雨は降らないけど
少し湿っている

部屋のあちこちで
干乾びた優しさや
錆び付いた苦しみまでも
無造作に捨てられている

そろりそろりと
歩いてみるが
夜道を歩いているようで
今にも躓いて転びそう

奥の方に
涙になる前の哀しみが
座っていた

投稿者

コメント

  1. 内を見ることと外を見ることのバランスなのでしょうけれど、心の中をしっかりとゆっくりと眺めてみることって本当に大切ですよね。自分の中のはずなのに、これまで気づいていなかったいろんな思いや感覚に気づく様が表現されていて、瞑想のような感覚を得ました。

  2. あぶくま様 訪問有り難うございます 見えない心の中はとても複雑ですよね そんな想いを表現して見ました

  3. こんな風に詩的な表現で自分の心の中を描いてみたいです。冒頭の「寂しさの淵に腰かけて」のフレーズから、ノックダウンしました(笑) 物悲しさや切なさをひしひしと感じますが、素敵だなと思いました。ありがとうございます。

  4. さはら様 コメントありがとうございます  かぜでも、雨でも、花でも、心でも 見えない内面的な物をうまく
    具象化して表現できるようになりたいです  また 宜しくお願い致します

  5. 少し湿っている
    というところで、妙に共感したのですが
    なるほど、涙や汗などなのですね

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