消像

一人ぼっち
いつもさびしく微笑んでいる
前を過ぎる人は立ち止まることなく
微笑みを横目に見て

周りは華やかで清楚で純粋で
人ごみができるのは
いつも周りばかり

そろそろ微笑んでいるのにも疲れて
泣きたいと
叫びたいと

消えたいと

それでも動かない表情
いつもの微笑みのまま
今日もまた

いつかその肖像はいなくなった

ふと聞こえる声
ふと聞こえた言葉
「あれ、好きだった」

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