位置

今、僕はどこに立ってるんだろう…

何かに頼って
自分では何もできなくて
いつも誰かに甘えて
大口叩いておきながら、自分はそうじゃなかったり
何かができないとなると
「才能がないから」「ま、どうせできないと思っていたから」
「できる人はいいなぁ」「僕は不器用だし、めんどくさがりだから…」
そんな言い訳つけて
そこまで努力せず
そこまで頑張らず
ただ、羨ましがって、諦めて、いじけて…

そんな僕はどこに立っているんだろう
いい場所には立っていない
それだけは知っている

とても恵まれているのに
とてもいい場所にいるはずなのに
いい場所にはいない
立っていない

知らないうちに人を傷つけて、怒らせて、迷惑かけて、甘えて…
僕は、いいゆりかごにいるのに、これ以上を求めているのだと思う

愚かで、アホらしくて、偽善者で、いい人とは言えない…
いや、言ってはいけない
そんな自分を批判する奴なんて、いい奴じゃないに決まっている
自分を認めず、自分の力量を考えず、ただ動いているだけ
何の考えもなしに…

悲しいとか、寂しいとか、心が痛いとか
そういうのは、ただ、だれかに心配してほしくて
かばってほしくて、助けてほしいからだと思う
僕は、つくづく卑怯だ
自分では何もしない癖に、他人に頼る
本当に悲しい人、寂しい人、心を痛めている人
忙しくて体を壊してしまう人もいるのに
僕は、悠々と過ごし
その中の些細なことで慰めを求めている

何もしたくない、何もする気がしない
そういうのも自分に甘えているんだと思った
すべきことなのに、しなければいけないこともあるのに
それから逃げて、暇だ暇だとつぶやく
知らないこともあるのに
あたかも知っているようにふるまう

今、自分を振り返ると
恥かしくて、悔しい
自分で自分を殺したくなる
でも、できないのは
自分がかわいそうだと、自分はいい奴なんだと
そう心で言っているから…

まだ巣立ちできない
巣立ちの準備を形だけしていて
巣立つ勇気がない
新しいことが怖い、面倒くさい
そう思っているのだ…
まるで、寄生虫のようだ
誰かに頼らなければ生きていけない

まだ鳥のほうが偉いし、すごい
いや、まだでもない
断然僕なんかよりすごい
木も、鳥も、猫も何もかも

こうやって考える僕も可笑しいのだ
バカらしくて、アホで、珍奇なことをしているのだ
可笑しいのだ
最高に愚かで、卑怯で、可笑しいのだ

何をするのか
何を考えるべきなのかを考えなければならない
そんな立ち位置

まさに、旅に出る準備さえできていないのだ
今から荷造りしなければ…