逆流
逆流
先のイクサが終わり
新しい石垣は重量感がなく
曲がり角の隙間の爆発物の
二本のコードの前で処理班が
頭を抱えていたころ
時を誤魔化したみどりの女人は
旗の手入れに余念がなく「
急に現れる大型に気をつけてと
ときおり
誰もいない通りにむかって
声をかけている
そして最後には繰り返す
他人事と思わないで」と
ときめきはインスタントに
常盤の森のアパートの中で
ミニチュア達が作り続けていて
ピエロが会話している相手の
ピエロのボディランゲージも
実は聴衆へ話しかけているのは
周知の事実なのだ
暗転
目眩く逆流に抗ってしまい
走馬灯は破壊されていく
コメント
オムニバスのショートフィルムのようでもあり、すべてのつながりの行方を探したりしました。
結びの行、かっこいいです。
どこまで深読みをしたらよいのかしたらいけないのかまるで難しいクイズのような。でも私はちらちらするシンボルにニヤリとするのだった。例えば「時を誤魔化したみどりの女人」は私には「時代錯誤の環境主義者グレタ嬢」と見えてしまう。「他人事と思わないで」なんてまさに彼女が言いそうな言葉じゃないか。「逆流」というのはこういった文明を逆行するような時代の流れのように思える。
暗転直前のピエロは私だ!(なんて思ってしまったり)作者の思いが乗っかっていて、かつ読者がどうにでも解釈を加えられる余地を提示するのって詩の醍醐味なんでしょうね。逆流に抗うということは本来の流れに身を任せることなのかなぁ。
@たちばなまこと さん
ステップなのかな。うまく説明できませんが、安全な場所が危ないのかもしれない
のですが、街角の石垣で死角になったところから、ヌボーと現れる大型のオムニバス
の中にいる観光客の気持ちなのかもしれません。コメントありがとうございます(^^)//
@たかぼ さん。
書いているわたしがいうのも変な話しなのですが、
今回のも今までと同じでこの作もなんなんでしょうか。
たしかにグレタさんがわたしの街に来てくれたら嬉しいのか
嬉しくないのか或いは歩道を歩く後ろ姿の人が似ているのかな?
そこのところはグレータグですね。コメントありがとうございます。
@あぶくも さん。
詩というなにかがある芸術の領域の話しなら自由な解釈はありだと思う。
詩はなんなのでしょうね。わたしは詩に出くわすとよく立ち止まります。
あぶくもさんの疑問の答えになっていますか?
時代とは国民の総意であり、
国民の意思が良き時代をつくり
また、悪しき時代をもつくる。
人生は己の意志であり、
常識とは恥を知ることである。
@詩音Alfred さん。民主主義のことを言っているのでしょうか?、、、?
ならば確かに少数意見にも耳を傾けてほしいものです。
SNSのせいなのか民主主義の危機を感じる今日、あらためて、
歴史を勉強することの大切さを感じていますが、
詩音Alfredさんもそう思いますか?