孤独
遠くから聞こえてくる無機質な音
目を閉じて眠りに落ちよう
そっと上辺の希望を口にしよう
大丈夫
大丈夫
きっと大丈夫
頭の芯が痺れる感覚を傍観しながら
どんどんと
どんどんと
自分から離れて
最後はきっと虫になる
遠くから聞こえてくる無機質な音
目を閉じて眠りに落ちよう
そっと上辺の希望を口にしよう
大丈夫
大丈夫
きっと大丈夫
頭の芯が痺れる感覚を傍観しながら
どんどんと
どんどんと
自分から離れて
最後はきっと虫になる
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コメント
お!書いたね。
孤独が虫になるなら、憂鬱や欲望や病気も最後には虫になる可能性があって、それはそれでいいけど、虫だらけになるのも困るなあ。
「虫になる」のところで作者独自の感性が表現されているようで素敵ですね。
これを読んで、ザムザはある朝目覚めて虫になったから孤独になったのか、孤独だったから虫になったのかと考えたら、またカフカを読みたくなりました。
むしろ虫になったほうが孤独から逃れられるような
人であるがゆえに孤独から抜け出せないような
そんなことを考えながら読ませていただきました。
最終行がとても印象的でした。
ふしぎな説得力がある詩だと感じます。
この詩(の内容)に「孤独」という題は絶妙でありますね。
大丈夫
大丈夫
きっと大丈夫
素敵な呪文です