晩秋

深々と
寂しさが迷い込む
秋の終わり

愁いを帯びた
想いは
孤独の中に埋没し

微笑みを失くした
寒空は
風に沈黙を歌うだけ

折り重なった哀しみが
深くなる
場末の吹き溜まり

誰かの落とす
一粒の涙の音さえ
聴こえて来そうだ

貧しくなった私は
痩せ細った言葉を
吐き出しては
寒色に染まる心を
薄めている

裸木になった
木々のように

投稿者

コメント

  1. 晩秋の寂しく、物悲しい側面が自分の心情とシンクロする様がよく伝わってきますね。

  2. 独特のリズムを感じます。そのリズムと相まって詩行の力強さが私のこころにしみてきます。
    微笑みを失くした
    寒空は
    風に沈黙を歌うだけ

    誰かの落とす
    一粒の涙の音さえ
    聴こえて来そうだ
    の連が特に好きです。

  3. 貧しくなった私は/痩せ細った言葉を/吐き出しては/寒色に染まる心を/薄めている

    この連に、作者の、何とも言えぬ心情がこもっているように思いました。晩秋の寂寥が滲んだお作品ですね。

  4. あぶくも様、 長谷川 忍さま
     何時もコメント有難うございます  皆様方のコメントで気付かされる思いもございます 
     これからも宜しくお願い致します 

  5. 腰越様  コメントありがとうございます

  6. 悲しみが落ち葉のように少しずつつつもるような趣きがきれいです。

  7. たちばなまこと 様   コメントありがとうございました 

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