ジョーカーマンの独白〜信者たちに、捧げる挽歌〜

    
                        

 

 本当に、人を信じたいと思うなら、一番単純なやり方がある。それは、人のために、死ぬことです。それが出来ないなら、お金を選んで、自分だけ助かる道を選べばいい。僕は、お父さんとお母さんのために死ねなかったから、家を出てった。お父さんとお母さんが、どれだけ、僕の面倒を見続けてくれたか。多分、お父さんとお母さんにとって、僕は、どうしようもない人間だから、自分たちのために死ぬことがいい、と判断したんだと思う。カップルをみてるとバカだなぁって、思うけど、お互いにお互いを好きで、死んでもいいと思う本当に純粋な人たちばっかりなんだ。僕は多分、この世で一番悪人なんじゃないか、と思うんだけど、生まれた時から、世界で一番嫌なやつだったと思う。納得出来なかった。『どうして、そう思うの?』と、問い続け『そう、思わないお前がバカだ』と言われても、引き下がらなかった。『こっちの線もある。こっちの線もある。どうして、こっちの可能性しかないと、そんなに早く決められるんだ』そう思っても、みんなとってもクールで、器用に答えを出して、僕をどんどん追い抜いていく。僕が、人をよく観察し、こうだと決めてこなかったせいで、僕は、ずっと後方からみんなを睨む生活を送ってきた。僕は博愛主義者です。みんなを平等に愛そうとして、誰一人愛せなかったお転婆です。みんなの中に、エゴイズムを見たんだ。だけど、愛がエゴイズムなら、仲良くやっていこうという建前を信じた自分が、愚かでした。

投稿者

茨城県

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