天下が廻す、金と人 

 
                        

「ネットで、素人がボソッといった一言で、世論が動く訳でもない。お前、アホか? オレなんか、どれだけの金と人を、動かしてると思うとんねん。お前みてると、苛つくわ! オレなんか、裏でもっと、言うとるぞ! コロナなんか、クソや! と」
「ネットで、なにか書き込むと、一般人でも火の矢が飛んでくる。それで、オレみたいに、金も入らんねん。TVでなんか言うと、批判はあっても、金は入る。どっちがええねん! このカスがぁ」
私が敷居を跨ぐと、裏表のある男が、胸元を拡げながら講釈を垂れ始める。ほとんどの人は、何故、私が親元を離れ、生活者としての安定を捨てたか、分からないようだ。私も、分からない。もう、戻ろうか? どの道、この船は沈没船のタイタニック。行くも地獄。戻るも地獄。私は、どこへ行っても大した金も作れない団体のボスが、自らの利益のために、誤った選択をしているのを、目の当たりにする。私が取り戻したかったのは、私の奪われた正義の物語。欲しかったのは、金じゃない、成功でもない。ただ、金が欲しいなぁ。おしまい。

投稿者

茨城県

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