ずっと

小さな手のひらでそっと川を掬う
零れ落ちないように
もう二度と流れてはこない
大切なものを失くさないように

一滴、また一滴。

それはきっと、かけがえのない何か
どれだけ必死に穴をふさげど
少しづつ、ほんの少しづつ

ああまた一滴。

そんなこと分かっている
だからせめて私色に染めて

ひとしずく。

いつまでも、覚えてて

最後のひとしずく。

投稿者

大阪府

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