雨の鎌倉
小振りの糸雨・・・
古都鎌倉に
はらはらと優しく降り注ぎ
境内の清々しい空気を感じながら
庭の心地よい敷石を歩きます
花咲く新緑の風に揺れながら
静かな水辺に
寄り添うように淡い彩りに染めた
紫陽花が咲き乱れ
水面に映る鮮やかな花色
眺める私の心に
夢路を辿る眠りのような
安らぎを与えてくれます
私の恋心 戯れるように
あなたの腕にしがみつき
肩にもたれるように寄り添いながら
手の甲を握りしめると
あなたは優しい眼差しで
黙って微笑んでくれます
やがて・・・
夕暮れ時の古都に
鐘の音が響き渡り
風に拭われるように
静寂な夜が訪れて
月影が鏡のような水面を
優しく焦がすように浮かびます
私の恋心 さゆらぐ涙
出逢えた喜び感じながら
紫陽花のように憂いに染まります
コメント
例えばカフェの窓越しに、この恋を眺めていたいと感じるような、ひとつのやさしい物語を思います。
和風の、清廉な女性が
しなやかに
恋をしている様
悲しく嬉しくセツナイ
感想ありがとうございます。
良かったら「恋詩綴り」というサイトを運用しておりますので覗いてみて頂ければ嬉しいです。
http://lovepoetryms.web.fc2.com/index.html
よろしくお願いいたします。
入会したばかりで、こちらのサイトの使い方が良く分かっておりません。
今後ともよろしくお願いいたします。
冒頭の「糸雨」で、情景が一瞬で広がって引き込まれ、鎌倉には行ったことはないですが、恋人と訪れたような気になりました。
メッセージ有難うございます。
私と詩の世界は、大学の頃からです。
処女作は「旅人」です。
我れ独り
寂しき想いに
旅路重ねゆかば
いつしか辿らん
君が許
それから、サイトを通じて「投稿詩」や「コレボ詩」などを創作してきました。
これからも、時間の許す限り「恋愛詩」を創作したいと思います。
明月院あたりを訪れたくなる情景の浮かぶ詩ですね。古都巡り良し、ハイキングも良し、夕暮れ時の江ノ島向こうに浮かぶ富士山も良し、デートで訪れたくなる場所ですね。小振りの糸雨も、鎌倉なら風情があって良いですね。
メッセージありがとうございます。
寺院を巡って歩くのが大好きで、題材としても鎌倉のことを書いております。