(蠍)
淡白でいて繊細でクセのない旨味 旬は鱵
健気に咲く馨しい可憐な少女 名は小百合
末枯れる寂寥の淵にも燃ゆる夢 時の盛り
白一色の山塊が厳しさゆえに内なる生の唆り
欲にまみれた小さき心 多数の小骨 刺さり
噎せ返り弱りゆく 懸命に 屈む背中 摩り
極楽浄土か 安堵の丘に導きゆく妻 沙織
どこまでも優しく物言わぬ視線 右眉の上 擦り
下垂体からオキシトシン 滴るエンドルフィン 恍惚 誘い
イド エゴ 忘我 辿り着くは涅槃 悟り
恐怖心を取り除き自信と集中力を高める
ヴルスチカーサナ
奴を冬に追いやり天の川から飛び出した
夏の夜を支配する 私は(蠍)
コメント
あれ?この企画もう終わってる?(笑)
脳を揺さぶるサプリのような技巧に頭が下がり、オレもまた新しいことを探りながら、あぶくもさんの心を触りたい。
@トノモトショウ
さん、何とも救われるコメント、ありがとうございます。
おいしい詩の料理を頂いた心地です。
@こしごえ
さん、優しいコメントありがとうございます。コースというよりアラカルトな雰囲気ですね。
( )の佇まいが効いています。
りりりりりりりり。さかな、女性の名前、さそり。
鱵のフォルムはどことなく若い女性的なのかもと思ったりもしました。
@たちばなまこと
さん、ありがとうございます。
みんなコメントしづらい詩にコメントしてくれてホント優しいよ…春夏秋冬に始まり人生の季節、夜空の季節など思い浮かべたりしており、り、り、り。(^^)