エクスクルージョン

焼き払われ
毒が立ち込め
荒れ果てて
檻された世界

僕らはそこで
思い出すことも
許されない
感情を守って

頑なに
訳さえ知らず
どんなにか傷付いても
一人きり

冬の月が目に痛くて
瞼を閉じた夜に
僕は君だった
呼吸を繰り返そう

僕たち
そう呼ぶことを君が赦して
自尊心がひび割れないなら
(僕は悪趣味だ)

時を隔てた所で
変わらない夢を見る
それが
友愛の理由

投稿者

神奈川県

コメント

  1. 理解とは、ほとんど聞き取れないメロディ、親和さえもノートに降る雨、文字はよみとれるのか、文字は枯れ葉に隠されている、冷たい風に乾くまえに、ゆるやかにさしだされる、ことばが霧のように。

  2. @坂本達雄
    永遠に続けばいいのに、と思う夜が何度あっても、
    私はそのことを忘れて、また同じように美しい世界を見ているのに、
    忘れてしまったことの方が悲しくなるんです。
    理解は、それよりはもう少し救いのある感覚ではないかと思います。
    訳のない高揚感ではなく、冷静になれて。

  3. 冬の月が目に痛いという感覚とか、五連目の繊細さとか、感情が動きます。
    加えてどこかスタイリッシュなのが惹かれます。

  4. @たちばなまこと
    君と友達になりたい。それがどんなに困難であっても。
    願うことはシンプルです。

    中の人はださいと評判なので、嬉しいです。いつも有り難うございます。

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