鎌倉路

小降りの雨に咽ぶ古都・・・

ひとつの傘に身を寄せ合い 
道陰の苔が浮き立つ敷石の
優しい心地よさを感じながら
閑寂な鎌倉路を歩きます

やがて眺むる紅の空に浮かぶ
紫がかった雲の隙間から覗く
薄ら日・・・
二人の陰 穏やかに包み
四季色に染めた風
花々をゆらゆらと揺らします

ふと立ち止まり
言葉なく 私を見つめる瞳に
私の心は溶けていき
無言の囁きに涙し
胸に蹲りながら 伝わる温もりに
とこしえの幸せを感じ
微睡むように瞳を閉じます

投稿者

神奈川県

コメント

  1. きりさめにぬれる苔のまだらの、ふたりしてあゆむすがたを、さめない夢のさめないでこれは、このままであることのいつしかおわるときの、ぬれるのはぬれていくのは、このこころ、うるうるととけだすこころ。

  2. メッセージありがとうございます。

  3. 先日、北鎌倉のあたりを少し散策しました。紅葉がとてもきれいでした。雨の鎌倉、情緒がありますね。傘の中の二人の姿を、ゆっくり、想像しながら読んでみました。

  4. メッセージありがとうございます。
    写真が趣味で、鎌倉を季節ごとに訪れますが、いつも心が癒されます。

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