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落ち葉を踏みながら
色を失くした
公園を歩いていた
空の青さが痛くて
背中を丸め
家路を急いでいた
石段を降りようとした時
視界の端を
何かが掠めて
つっと
立ち止まる
色
冬の色があった
吹き下ろす寒風の中
凛と咲いていた
ふうっと
胸の奥が温かくなった
色
その冬の色は
あなたの笑顔に似ていた
落ち葉を踏みながら
色を失くした
公園を歩いていた
空の青さが痛くて
背中を丸め
家路を急いでいた
石段を降りようとした時
視界の端を
何かが掠めて
つっと
立ち止まる
色
冬の色があった
吹き下ろす寒風の中
凛と咲いていた
ふうっと
胸の奥が温かくなった
色
その冬の色は
あなたの笑顔に似ていた
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コメント
師走の慌ただしい空気感と白や灰色の寒空に、ふと見やった山茶花(茶梅)でしょうか、にあなたの笑顔を思い浮かべる対比がとても素敵ですね。ハラリハラリと散る姿もまた風情がありますよね。
色の無い情景と色のある情景の対比がすばらしいです。
そして、
ふうっと
胸の奥が温かくなった
色
その冬の色は
あなたの笑顔に似ていた
というところに詩の躍動感があって、拝読して思わず、やったー という気持ちになりました。すてきです。
お写真、山茶花でしょうか。冬は、色彩がどこか希薄になります。そんな時、花の鮮やかな赤さを目にすると、気持ちも和らぎますね。温かくなる。この詩も温かいです。
@あぶくも さん
>コメントありがとうございます
山茶花はなかなか綺麗に撮れないんですよね。
形の良いものを探しているうちに身体が冷えてしまって
あなたの笑顔より熱いコーヒーが欲しくなります(笑)
@こしごえ さん
>コメントありがとうございます
前半たたみかけて、途中からふわっとスローモーション
みたいな展開を狙ったのですが。。。
そこはかと感じ取っていただけたようで、良かったです。
ひらがなの「すてき」は最高の誉め言葉です。
@長谷川 忍 さん
>コメントありがとうございます
寒くなるとどうしても温かいものに惹かれてしまいますよね。
温かい詩は書いている者も温かくしてくれるような気がします。
私達は見えない自家製ホッカイロを持っているのかも(笑)