×××
思い出し笑いを
小さな箱に詰め込んだら
いつかのクリスマスプレゼントの
きれいなリボンで飾ってあげる
右手には甘いキャンディ
左手には苦いチョコレート
どっちもあげない
どっちもあげる
ウソの甘さと
ホントの苦さに
ミントの香りでシェイクして
指先につけて舐めてみる
静かな暗いところで
ぎゅうっと抱きしめてあげるね
ヴァイオレンスから
いちばん遠いやり方で
プレゼントのリボンが
鮮やかな手つきで解かれていくのを
頭の中をからっぽにして
写真を撮るみたいに見つめて
しっぽの先っぽに
青いバラを結びつけたら
飛ぶようなスピードで
どこまでも走っていこう
ものすごい速さでまばたきして
世界がコマ送りで動きはじめたら
きっともう止まらない
どこまでも飛べる
コメント
思い出し笑いで始まって、どこへこの詩は行くのだろうと思ったら、最後にはどこまでも飛べるで終わる。この詩を拝読して、どこまでも飛べそうな気がしました。
題の「×××」が妙に気になります。
追伸 本文を拝読する前にすれば良かったのですが、今「xxx」を検索しました。うむ。刺激的。ふふ。
(連投失礼)本文の圧に押されて、すてきな気持ちになったのでした。それで最初題を検索しなかった。
ねばりついてしまい、すみません。この場合、言葉足らずだと、余計失礼かと思いまして。拝礼
ポップですね。考えてみればポップはヴァイオレンスから一番遠いところにある気がします。
どっちもあげない/どっちもあげる のツンデレ感に、思わず心が震えました。
後半の二連が「どこまでも」で締められていて、タイトルの「×××」からの祈りにも似た気持ちと身体の昂りを感じることができました。
@こしごえ さん
「xxx」で検索したんですね。実はこのタイトル、「xxx」ではなく「×××」(バツが3つ)なのでありました(笑)。分かりやすく言えば伏字なんですが、何を伏字にしているのかは、読み手に委ねます。
@たかぼ さん
この詩は、ちょっとかわいくてファンタジックでポップな感じにしたかったので、たしかにヴァイオレンスからは遠いですね。
@トノモトショウ さん
ツンデレっつーか、デレデレですけどね、全体的には(笑)。
@あぶくも さん
あぶくもさんは、どんな「×××」を思い浮かべながらこの詩を読まれたのか興味あります。
“ヴァイオレンスから
いちばん遠いやり方で”
に、ぎゃー!ってなりました。
@たちばなまこと さん
「ぎゃー!」に笑ったwww
なにこれ!
かわいい!!!
@イチカワナツコ さん
かわいい人が書いた詩なので笑