カウンターバー
ホテルのラウンジにある
カウンターの隅で待ち合わせ
久しぶりの再会に何故か心が踊る
何を話せばいいのか考えながら
タバコに火をつけ
窓から夜景をぼんやりと眺める
待ちました・・と背中から声が
テーブルの上に置かれた
真っ白いライトの光が
優しく微笑む君の瞳に映るのを
楽しみながらグラスを傾ける
黒いグランドピアノから流れる
ラプソディーが
二人の時間を甘く包んでくれる
飲むほどに憂いな君の瞳
突然 少し酔ったみたいと
微笑みながら囁く
外へ出ると寒い・・・と云って
微笑みながら私の腕にしがみつき
ポケットの手を握る
私は久しぶりの温もりに
心地よい喜びを感じ
君の微笑みに
甘美な夢の続きを描きながら
冬の街中へ消えていく・・・
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