星の調べ

私を喩えて、欲しい
他の誰が口汚く罵る言葉より
もっと、醜い本当の姿を知って
それでもわらうかおがみたい

瞬きの度日の光で焦げてゆく
真っ黒く煤けた世界を
悲しみが鏡面のように磨いていく
なにひとつものこらない

傷の痛みと
依存を天秤に掛けながら
血管に流し込むものを
あなたはあいといっている

かんばせを俯けた花の
顎を取りながら
心に歌う真実の誓い
みえないほしのひかりのしらべ

投稿者

神奈川県

コメント

  1. 愛していると言うときには、花は一輪あればいい、くしゃくしゃのチューリップ、花の痛みがにじみ出て、そのまま流れていくときに、愛しているの言ってくれ。

  2. @坂本達雄
    アンデルセンでしたっけ、悲しい話がありますよね。命を懸けて愛の告白を手伝ったら、咲かせた花をごみとして捨てられる結末の。

    花一輪、でいい。私もそう思います。

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