夜の底の禅問答

夜の底の禅問答

上手く噛み合わない時は

何をやったって

上手くはいかないし

噛み合わない

だからって何もしないのも

シャクだから

抵抗を試みるけれど

ダメなものはダメ

てんでダメダメ

すべからくダメダメ

あれもダメで

これもダメだと

何もできない自分が

全くダメな様な気がしてきて

悲しくなってくる

当たり散らして

八つ当たりしたって構わないが

きっと口じゃ誰にも勝てないし

手を出そうものなら

余計に物事は泥沼化していくし

取り返しのつかない

事態にもなりかね無い

塞いで布団にくるまった方がまだマシだ

ところがそのまま寝れるのならば

多少の救いはあるだろうに

あゝ頭の中はわだかまりがいっぱい

もやもやがいたるところ

飛び交い気になり眠れない

眠れないのならば

むしろ語り合うしかない

頭の中には

丁度モヤモヤが

いっぱいある訳で 

話し相手としては申し分ない

導き出せる救いの一手が

見つかるとは限らないが

とりあえず

まだ寝れそうにないので

晴れない胸の内を晴らす

意味合いも込めて

心ばかりのささやかな抵抗を試みる

夜はまだ始まったばかりだ

頭の中のモヤモヤと

一つずつ面と向かって対峙して

問いかけていく自己中心的な問答

繰り返しても

答えなんてあってないようなもの

真っ暗闇のどこを探しても見つからない

泣いたって枕が湿るぐらいで

画期的と呼ぶには何かが間違っている

絶えず同じ様な問答が

繰り広げられていく夜の底

僕の体はいまや穏やかさから

程遠い場所に横たわっている

投稿者

愛知県

コメント

  1. 何がむつかしいと言って、自己を肯定することほど、むつかしいことはありません、それでも日々わたしの目に映るものは、それは単純に「ある」のであって、その存在に愛情を抱くしかないのです、そしていつも考えることは泥になる。

コメントするためには、 ログイン してください。