まひるのつき

まひるのつき

月は
どうして
ついてくるの

友達だから
ちょうど半分の月

電線に隠れて
真昼で見えない刹那

それでも見られているのだ

人生を過ぎて
月が好きなんて青臭いことは言わない

白がかった青い空に
白がかった月が浮かぶ

半分ずつの感情

陰陽が電柱の隙間から
ついてくる
友達なので
ついてくる

邂逅の日々
ちょうど半分まひるのつき

投稿者

東京都

コメント

  1. まひるのつきと作者の目に見えない繋がりが伝わります。〈 邂逅の日々 〉という感覚に、共感します。

  2. 絵と響きあって、半身が照らされる気分です

  3. まず絵がいいなぁ。なんとも寓話的で雰囲気があって。半分の月は友達だけど半分の自分でもあるのですね。
    「人生を過ぎて 月が好きなんて青臭いことは言わない」けれども好きと言ってほしいなぁ。

  4. ほんとうに、絵がいいですね。
    「月は/どうして/ついてくるの」大人になったら問うことが出来なくなる問いを始めに突き付けられて、ハッとさせられました。

  5. 服部さん、ticolemonさん、王殺しさん、Yuzoさん
    コメント頂きありがとうございます!絵と言葉をじっくりと味わっていただけて嬉しいです。

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