Life
古い風の吹く廃屋で
錆びた銀匙の膨らみから
一人で産まれた月
それが僕ら
夜は輝き
癒えなくても
この傷を眩しさで明かして
孤独は死んだ
亡骸を冬が食み
冷え切った指が這う痛みを
柔肌が春に変える
焚火を囲んだ影
いつか夢見た
太陽のない世界
秘密を抱いて僕らは踊る
古い風の吹く廃屋で
錆びた銀匙の膨らみから
一人で産まれた月
それが僕ら
夜は輝き
癒えなくても
この傷を眩しさで明かして
孤独は死んだ
亡骸を冬が食み
冷え切った指が這う痛みを
柔肌が春に変える
焚火を囲んだ影
いつか夢見た
太陽のない世界
秘密を抱いて僕らは踊る
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コメント
僕等の秘密はゆれる階段を、のぼる、スクリーンはいつもうすくひかり、てにふれるものは、蠱惑する、うしろむきの未来のように。
私の好きな詩の強度を持っている詩です。詩の空気感というのか。うん。
特に
孤独は死んだ
亡骸を冬が食み
というところが好きです。
@坂本達雄
秘密を秘密として抱えたまま、彼らは決して明かそうとしないでしょう。告白したいと願う心に惑わされ、苦しみながら、それだけがこの世で信じられる唯一の確かなものだと。
@こしごえ
有難うございます。詩も、読んでいく内に段々と好みが決まってきますよね。