日比谷公園にて
有楽町はどこのカフェも
人がいっぱい
みんな何かを求めて
街に出てくる
人気のお店には
いつも行列ができ
手に入れたいものを
やっと手に入れても
欲望は限りない
新しいものに出会い
街は刺激的で楽しいけれど
何か満たされない思いを抱えて
日比谷公園に来た
ベンチでみんないい感じで
それぞれのスタイルで
くつろいでいる
呼吸が深くなって
歩く速さもゆっくりになり
何もしないでぼーっとするという贅沢
池の周りでは
鳥たちが羽を休めている
鳥も人間も
休むところが必要なんだ
この都会の真ん中で
やすんでいいんだよ
自分に言いきかせた
コメント
公園は何処でも似ているのかもしれないけど、
私の好きな公園トップ10には入れたい日比谷公園。
この作品、とても日比谷公園らしさが出ていて良いなあ
とくに、詩の真ん中で、
「
ベンチでみんないい感じで
それぞれのスタイルで
くつろいでいる
」
有楽町と霞ヶ関に挟まれた、
全体的にさりげなく日比谷のイメージできました。
日比谷公園は、時々、訪れます。銀座からそのまま足を延ばすことが多いかもしれません。…満たされぬ思い、共感いたします。ちいさく求めているのかもしれませんね。
足立らどみさん、コメントありがとうございました。嬉しいです。
日比谷公園、いいですよね。友達と何度も散歩したり、辛い時に1人で歩いて気持ちを落ち着けたり、子どもと遊具で遊んだり、思い出がいろいろあります。あの辺り皇居のお堀も近くて、気の流れがいいような気がします。
皆さんがベンチでくつろいでいる様子の方を、写真に撮って載せたいくらい、光景を見てるだけでリラックスしました。またときどき1人でベンチに座って、ぼーっと空を眺めてみたいと思います。
長谷川忍さん、満たされぬ思いに共感して下さり、ありがとうございます。銀座をずっと歩いてきて行ってみると、何か懐かしくてほっとします。公園が昔からあまり変わっていないのもいいですね。人に合わせないで、自分らしくいられる空間ですね。
初めまして。初めてコメントさせていただきます。よろしくお願い致します。
私は東京へ行ったときに、日比谷公園へも立ち寄っておけばよかったなぁ…と、
この作品を拝読させていただいて思いました。
まさに、その場所へ行ってみたくなる自然体な表現での描き方。公園の風景も
特に第四連から最終連の、「自分」と書かれます、視界がわたくしにも体感的に
目にひろがってくるかの様であります。
読み返して、くつろいで深呼吸したくなります、そんな素敵な作品だと感じました。
コメントありがとうございます。そんなふうにイメージを膨らませて読んで頂けて、とても嬉しいです。ぜひまた東京にいらした際には、お時間あれば、日比谷公園のベンチに座って深呼吸してみてください。
自分がリラックスしていると、文体も自然とゆるんでくるのかもしれませんね。無意識に書いておりましたが、主体を変え、自分に呼びかけることで、読者の視界も広がっていくのだなあと、貴重な気づきをありがとうございました。
日比谷公園の噴水広場には
都会の句読点のような独特の雰囲気がありますよね。
知らない間に降り積もってしまった日常のあれこれも
噴水の飛沫や戯れる子供達の姿を眺めているうちに
いつの間にか忘れさせてくれる。
そんな素敵な場所だと思います。
nonya さんコメントありがとうございました。都会の句読点、いい表現ですね。ほっと息をつけるような。都会に溶け込みつつ、そこに行くといろいろなことを忘れ、ぼーっと眺められる、のどかな風景がありますね。皆さんにとって素敵な場所なのだなあと、コメントを読んで再確認いたしました。