さくら錯乱

さくら錯乱でも気さく
サクサク歩く桜道

月あかりに照らされ
ぼんやりと

音のない映像見つめた
部屋の中にしのび寄り

現れたのはさくらの霊
染井吉野は泣いていない

さくら錯乱でも策略家
答えの真髄ささやいて

真夜中飛びあがり
見にいく夜桜

サラサラと散っている

さくら錯乱でも美しい
魂とられて花筏と供に

**

小舟追う魂魄のせて花筏夜の静寂に艪の音消えて

 

投稿者

東京都

コメント

  1. 題の さくら錯乱 というのがすてきでおもしろい題ですね。
    本文の色々もおもしろい。
    最終連の 短歌?が効いています。

  2. @こしごえ
    こしごえさん
    桜の木の下で檸檬割りした飲み物です。
    バレバレでしたね^^;コメント感謝です。

  3. 拝読させていただきまして、コメント失礼致します。
    タイトルに!そして本文にも…、私では思い浮かばないスケールの詩情を、
    しみじみ感じました。

  4. @リリー
    コメントありがとうございます。

    最近、マイブームでおくのほそ道を読んでいますが、
    スケール大きいというと荒海や佐渡によこたふ天河
    ですね。都会育ちの自分は、真っ暗な空の天の川を
    生まれて初めて見たときの驚愕といい、どんよりした
    日本海の重さを知ったときの憔悴さといい、自分には、
    非日常すぎて耐えきれなかったのに

    佐渡を具材に挟むなんて、どんだけの巨人のスケールだよと
    凄すぎて呆れかえるレベルです。

    タイトルについては創作系ネットサイトでは
    月並みのお題でしょう。

    本文もすでに書いてると思うけど種明かしをすると、
    前回の「乗り合いタクシー」の轍を踏まないように、
    (最後に短詩を持ってくる形式は何度もよんできたので)
    先ずは一文字でもかえると爆発してしまうギミック満載の
    短詩を最後の底辺に用意しておいてから(作るの大変でした)、
    その上辺に梶井基次郎風の桜吹雪を描いただけ、、、

    説明調になってしまったのは、3月は卒業シーズンで、
    繰り返されてきたようにそろそろ花神の時期ですので、
    自分としては最悪のタイミングでしたね。

    またね^^/

  5. タイトルがキャッチャーでいいなと思いました。
    リズムもいいです。

  6. @たちばなまこと
    コメントありがとうございます。
    それほどでもないと思ってましたけど
    複数のコメントもらうとそうなのかな
    って、思ってきてしまいますですよー

コメントするためには、 ログイン してください。