天使流行

変則的なコバルトが記憶の場所を
みずからに課すのである
幼生の動き出す瞬間を求め
渦巻く時計的ひかりの面
丹頂鶴のぬきあしさしあし
ビルドアップする小鳥の巣はほうれい線
チンチラ、沈下するバラエティー
諸君の乾燥する鳥肌は
ジャガランダの花のように磊落であり
シスコーンの虎の子はポケットから顔を出す
文旦のわたしたち、斜面の崩壊先は削られる
糜爛の角材が
モーターチューンして欲しい霞たらん
ぼくんちのロボットは眠っている
書面での回答にしては文字数がかなえられない
天使がたっている
連続するピンクの泪眼で、ぼくらの家へ
働こう、しなやかなビアンカの為の
杉菜のような目隠しをして
あわいトンネルを抜け出して行く
札幌の市内から、オートバイで花の咲く
タラバガニの喜びのように
あわされた手を描いてごらん
天使たちはみずからの北斗星に帰るでしょう
浸透する流行のアルマジロの頃
期待はポーチュラカの花の色に染みわたる
さわやかなそれら、たんかを切る
モダーンなカラスウリから
モスクワが見える
とくとくと
天使は笑う。

投稿者

岡山県

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