郷愁

昔の実家の庭に
水を巻いてる夢を見た

ブロックで囲われて
その一面につる薔薇が咲き誇り
反対側には金木犀

縁側のすぐ側に金魚の泳ぐ瓶がある

僕の好きだった、昔の庭

僕は庭に水を巻く

存在しない昔の庭に水を巻く

投稿者

兵庫県

コメント

  1. 懐かしくて、帰れないその場所が少し寂しくもあり、続く日々や夢を見られる自分もそこにあって…そんな感じにこころが揺らぎました。

  2. 純粋な場所が喪失したことで尚更、硬い記憶の中で結晶化しているよう

  3. たちまこさん>美化されずにありのままな「昔の実家の庭」を夢見れたことが嬉しくて詠みました。そこに昔の自分がおらず、今の自分がいた事に意味があるのかもしれません

  4. timoleonさん>未練があるのかもしれないとマイナスに受け取っていたので、結晶化という表現を嬉しく思います。ありがとうございます

  5. 心の中に消えない大切な庭が思い浮かびました。ラスト1行、いいですね。

  6. 今でも大好きなんです。
    きっと忘れないように水を巻いて根付かせたかったのかもしれません
    ありがとうございます

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