浮花
うく花の
流るるすがた 三瀬川
掬びてねがふ とこしへなれと
×
どうして泣いているのですか
どうして泣いているんだろう
なにを探しているのですか
なにを探しているんだろう
「ぼくがなぜ泣いているか教えてくれないかい」
そんなことは存じません
「ぼくが何を探しているか教えてくれないかい」
そんなことは存じません
けれど
あなたを彩りつづけることはかないません
わたしを眺めつづけることはかないません
四つ葉のかわりにはなれないように
ひとひらのかけらでしかないのです
「そんなの いやだよ さみしいよ」
どうか なかないで やさしい子
ねえ おねがい
わたしをはなしてください
わたしをおくってください
そうすれば
いつか きっと
×
そっと水面にそえるとゆっくりゆったり揺られて
ゆきます。ひとへふたへと折り重なって
ひらひらと球状にまるまると
やがて かえる
それは
小鳥
とおく
どこまでも
はばたいてゆきました。
コメント
作者コメント(初):
まとまりに欠けると思いましたが、やはり投稿という形で成仏してもらうしかないなと思いました。
でも、また何かゆったり綴れればいいなぁ、と思いました。
まとまりにかけますか? いや私にはイメージがフラッシュバックのように現れては小鳥のように羽ばたいていくように感じました。
タイトルとのバランスが素敵だと思います。捉えておかないと消えてしまうようなはかなさが春の空気に咲いているようです。
@たかぼ
たかぼさん、コメントありがとうございます。
すみません、本当は解説みたいなことを書きたかったのですが、不安定さが全面に出てしまい、少し悔いています。
イメージを掬ってもらえて救われる心地です。
@たちばなまこと
たちばなまことさん、コメントありがとうございます。
春の掲載画詩募集からの流れだったのですが、不安定さが強く出てしまいました(きっと季節的な)
でも貰えたものから広がっていったのなら、それで構わないのかもとも思えました。
@たちばなまこと
追伸:
素敵なコメントをありがとうございます。