曖昧な夜に甘いケーキを

春の曖昧さにうんざりしたら
最寄り駅でケーキを買ってきてほしい
糖は現実的なので
嫌な、概念的な夜を拒絶する
僕らは星なので
暗闇の中で光ってはすれ違う
あるいは僕らは船なので
入れ違いに港をでる
ふくざつな生の重なりが
倍音のように響く日々を
曖昧さとしてごまかさず
明晰な甘さとして噛んでいきたい

投稿者

コメント

  1. 砂糖は身近な化学物質で依存性もありますよね。
    春を突き抜けるような甘さが過りました。

  2. 余分なもののない、けれどカロリーは高めの世界です。その山岳地帯、その雪氷地帯、近づくことはすでに甘さを捨てること。座ることのできる岩をさがしている。

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