1829

1829年に生まれた
ジェロニモことゴヤスレイさん
今はお空の上で
天使といっしょにあくびをしている。

いつの時代も
誤りは絶えない
いつの時代も
苦しみ悲しみは絶えない
それでも
生きねばならぬ
生きることで
誤りと苦しみと悲しみを
浄化するのだ
そして いずれ
よろこびに満ち
終りをむかえて
生まれかわる
その生まれかわった存在は
もしかしたらさ
ゴヤスレイさんかもしれない

と天使はほほ笑む
すると
ゴヤスレイはこう天使に言った
その生まれかわるということは
誰にでも 何にでも言えることだ
天使なら知ってるだろ
と問い掛けると
天使は再びほほ笑んだ
そしてふたりでまた
あくびをした。
魂という命が自らの内に
持っている声を
忘れても 忘れないでね ありがとう って

投稿者

コメント

  1. 「ジェロニモ=ゴヤスレイ=あくびをする人」なんですね。あくびって脱力感もあって良いですよね。
    最後の「魂という命が自らの内に
    持っている声を
    忘れても 忘れないでね ありがとう って」というところも、しっかりとこしごえさん色になっていてすごいなぁと思いました。

  2. 拝読させていただきまして、短いコメントを失礼致します。
     私も、「すごいなぁ!」と思いました。素晴らしいスケールの
    世界観に感動しました。
     「1829」…。私だと、このタイトルで作品を書くとしたら
    きっと。キャッシュカードかパスワードのナンバーとして現実と虚構を
    織り交ぜ、ドラマ性を持たせた作品になるのかもしれません。
    「1829」…私…挑戦できませんが。(^^;;汗
     こしごえ様の、作品が醸し出すオーラ…!を感じます。
    どうもありがとうございました。

  3. 天国の情景描写があくび、であるところが子供に読んで聞かせる絵本のように優しいです。

  4. 「1829」という、難しいタイトルから、ストーリー性のある作品に仕上げられる発想と想像力が、素晴らしいと思いました。

  5. 第一印象は「かわいい!」でした。
    ネガティブな事象もゴヤスレイさんと天使さんのあくびがあれば、やわらかく溶けていくような。ふわふわなここちもします。

  6. 「あくびをする人」からイメージを連鎖していって命に繋げていく、そうやって自分のフィールドに落とし込む力量に感服いたしました。

  7. @あぶくも
    あぶくもさん コメントありがとうございます。

    @リリー
    リリーさん コメントありがとうございます。

    @たかぼ
    たかぼさん コメントありがとうございます。

    @渡 ひろこ
    渡さん コメントありがとうございます。

    @たちばなまこと
    たちばなさん コメントありがとうございます。

    @トノモトショウ
    トノモトさん コメントありがとうございます。

    皆様へ、拝礼。
    え、「1829」で検索してみたら、「ジェロニモ」さんの生まれた年でした。
    私は、『ジェロニモ』という小説をずっと前から持っていて、昔に、この小説を3回位は拝読しました。「1829」という題とジェロニモさんがつながったのです。
    「ジェロニモ」で検索すれば分かると思いますが、ジェロニモさんは、家族を虐殺されたという過去の事実があります。ジェロニモさんの一生は苦しい一生だったようです。
    なので、ジェロニモさんの死後の世界では、穏やかで解放された死後であってほしいという願いを込めて、この詩を書きました。

    【あぶくもさんへ】拝礼。そうそう、ゴヤスレイが本名で、その意味が、あくびをする人とのことです。ゴヤスレイさんが戦争で降伏した際の記念写真で撮影された写真を私は自室の壁に飾っています。ゴヤスレイさんが銃を持っている写真。あくびって何かほっとした感じでしょうか。ふふ。
    最後の部分はちょっと何回か書き直したので、あぶくもさんにそう言ってもらえて ありがたいです。ありがとうさま。

    【リリーさんへ】拝礼。リリーさんが、この詩をすごいと言ってくれて ありがたいです。ありがとうさま。
    うむ、この「1829」というのが、ジェロニモさんの誕生した年でなければ、私もこういう詩を書くことは出来なかったと思います(汗。^^;ふふ。
    こちらこそ、読んでくれた上にコメントまでも ありがとうございます。

    【たかぼさんへ】拝礼。ゴヤスレイさんは、幼少の頃、あくびばかりしていたのかもしれませんね。
    たかぼさんが、この詩の情景描写を絵本のように優しく捉えてくれて ありがたいです。ありがとうさま。
    ゴヤスレイさんが天国で家族といっしょに穏やかに過ごしていると すてきです。思うだけなら自由だと思うので、ゴヤスレイさんが、そういう優しい死後の世界で暮らしていることを望みます。

    【渡さんへ】拝礼。リリーさんにも言いましたが、「1829」がジェロニモさんの生まれた年でなければ、こういう発想は出来なかったと思います。
    現時点で拝読した皆様の「1829」という詩が、皆様すばらしい発想などで書かれてあって、みんなすてきだなあ、と思います。
    渡さんが、そのように作者をほめてくれて ありがたいです。ありがとうさま。

    【たちばなさんへ】拝礼。この詩を かわいい と感じてくれて ありがたいです。更に、たちばなさんが、そのようにさまざまに感じたりしてくれて嬉しい。ありがとうさま。
    天使を登場させたのは、「1829」という数字が「エンジェルナンバー」という数字であることを検索して知ったからです。まあ、あんまりその「エンジェルナンバー」っていう数字をキッチリ理解はしていませんが。ふふ。その数字って、とにかくすてきな数字らしいです。

    【トノモトさんへ】拝礼。トノモトさんが ほめてくれて ありがたいです。ありがとうさま。
    (小説『ジェロニモ』等でイメージした)ゴヤスレイ(あくびをする人)さんの人生背景をイメージしていったら、自然とこういう流れが浮かび上がり書いていきました。小説『ジェロニモ』を最後に拝読したのはもうずっと前なので、この小説の内容はほとんど覚えていませんが、ジェロニモさんの生涯は すさまじい生涯であったようです。でも、ジェロニモさんは、死ぬ前に言ったらしい、「私は生まれかわる」という「ような」ことを。戦争では形ばかりの降伏をゴヤスレイさんはしましたが。(私のおぼろな記憶なので あてにはなりませんけど)小説には書いてあったと思いますが、ジェロニモことゴヤスレイさんは、死にも降伏はしない、と。ゴヤスレイさんの不屈の魂を思います。

  8. @Yatuka
    Yatukaさん コメントありがとうございます。拝礼。
    ジェロニモさんのことについては、上記の皆様へ返信したので、お手数ですが、そちらの返信を読んでくれると助かります。

    うん、はい。Yatukaさんが、この詩をポジティブに捉えてくれたことが ありがたいです。そのように捉えてくれたことが嬉しい。ありがとうさま。
    うん、誕生年として良い記憶。はい、ゴヤスレイさんは、不屈の精神と魂の持ち主らしかったので、死後の世界(死後の世界があるとしたら)では、おだやかに暮らしていると思いたいです。その人が生まれた年が1829。
    ゴヤスレイさんに限らず、その人その人の誕生年が、すてきな記憶とつながっていると すてきですよね。Yatukaさんの願いに私も同感です。

  9. 読後、興味を抱き、名前からネット検索をしてみました。ネイティブ・アメリカン。本名がGoyathlayさんですね。彼の闘いは、時代を超え、現代社会にもそっくりあてはまるようにも思います。搾取する側がいて、守る側がいて…。

    いつの時代も
    誤りは絶えない
    いつの時代も
    苦しみ悲しみは絶えない
    それでも
    生きねばならぬ

    ここのフレーズ、気持ちに沁みました。天使は、きっと微笑みますよ。

  10. コメント失礼いたします。

    それでも
    生きねばならぬ

    ここを拝読したときに
    「人を殺せば、死なねばなりません」
    というフレーズを思い出しました。
    これはある赤穂浪士の遺した言葉らしく印象に残っていたのを思い出しました。

    覚悟をもって生きてゆく。
    そういうことなんだな、と強く惹かれます。

  11. @長谷川 忍
    長谷川さん コメントありがとうございます。拝礼。
    ああ、ジェロニモことゴヤスレイさんのことを検索してくれたんですね。長谷川さんが、そうしてくれて何だか嬉しいです。ありがとうさま。
    うむ、検索してくれたので、ゴヤスレイさんのことは大体わかったと思います。そういう私はそんなにゴヤスレイさんについても詳しくないのですけどね。悲しいことですが、歴史は繰り返す、ですかね。ああ。

    そこのフレーズが長谷川さんの気持ちに沁みたとのこと ありがたく思います。
    そうですねえ、天使はほほ笑む、ですね。(^-^)

  12. @ぺけねこ
    ぺけねこさん コメントありがとうございます。拝礼。
    そこの私の言葉から、その赤穂浪士の言葉を思い出してくれて何だかありがたく思います。
    その通りかもしれませんね。

    覚悟をもって生きてゆく。
    そういうことなんだな、と強く惹かれます。
    とのこと。
    ぺけねこさんがこの詩を読んでくれて、そのように思ってくれたことを貴重に思います。覚悟、覚悟ですね。思ってくれて、ありがとうさま。

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