冬の雨は、雪になれなかったものたちの悲しみだ
嫌われものとなってしまった、哀れなものたちだ

雪は純白に美しい形をとり
冬を彩り、空を舞う
人々は雪に悩まされながらも
その美しさには、頬を緩ませる

雨はただ嫌われる
濡れる、冷たい
あと数度低かったらば
きっと雪になれたろう

冬の雨は冷たい
悲しみは喜びよりずっと冷たいのだから

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コメント

  1. 季節外れではございますが,書き留めておいたものを置いていきます.霙は雪の成り損ない,というとまるで霙が落ちぶれたものと思われるかもしれません.ただやはり霙はじっとりと,雨より重く冷たいもので,霙の日に手袋なしで歩くのは苦痛だったものです.今では雪国からは離れておりますが,その時の思いは今でも心に,雪解けの日の日陰の雪だまりのように残っているのです.

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