021
蕾の中の馬鹿野郎を
堪え切れずにぶちまけた
いきなり咲いてしまった自分に
驚きながらも
玄関のドアを破って出ていった衝動を
追いかける
慌ててつっかけたコンバースには
行先など知る由もなかった
*
あちっ
と
未だに火傷する記憶
青かったねえ
と
苦笑いしながら
小さな蕾をいくつか隠し持っていることは
おそらく誰も知らない
くたばらない限り
いつでも咲けるとほくそ笑みながらも
それでも
それでも
あんな咲き方は二度とできない
蕾の中の馬鹿野郎を
堪え切れずにぶちまけた
いきなり咲いてしまった自分に
驚きながらも
玄関のドアを破って出ていった衝動を
追いかける
慌ててつっかけたコンバースには
行先など知る由もなかった
*
あちっ
と
未だに火傷する記憶
青かったねえ
と
苦笑いしながら
小さな蕾をいくつか隠し持っていることは
おそらく誰も知らない
くたばらない限り
いつでも咲けるとほくそ笑みながらも
それでも
それでも
あんな咲き方は二度とできない
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コメント
ゴールデンウイーク中に、旧古河庭園の薔薇を観に行きました。その薔薇を思い出しつつ、読みました。
2連目に惹かれました。いきなり、咲く。人の生になぞらえてみました。盛りというのでしょうか。咲き方は、さまざまです。
最後の一行が効いています。
@長谷川 忍 さん
>コメントありがとうございます
この花は旧古河庭園のバラ園中央にあったバラタワーの一部です。
人は多彩な蕾をたくさん抱えて生きているのだと思います。
準備周到に咲かせようとする人がいれば、うっかり咲かせてしまう人もいる。
本当に咲き方はさまざまですね。
@宮永 蕗 さん
>コメントありがとうございます
最後の一行から書き始めました。
いろいろ思い出しては火傷ばかりしています(笑)
咲くということにはエネルギーが沢山要りますね。
この詩の語り方に勢いがあって おもしろいです。
@こしごえ さん
>コメントありがとうございます
若い頃はエネルギーに満ち溢れていたんですけどね(笑)
今はどう頑張ってもしょぼい花しか咲きません。
うっかり枯れてしまわないように頑張ります!