ポピュラーサイド
重心が傾きつつあるアキレス
しわくちゃのダイヤモンドに光沢する朝露
せめて朝刊の淡い宍道湖へと来たり
とめどなく語り、とめどなく笑う
尺取虫の望遠鏡で、目覚めよ
コーラス部隊は恥ずかし気もなく
ヒトリシズカの植生を謳うだろう
ベルリンからカナダ北部へと偵察する彼の任務
チャコールの霧のように
ベストを尽くして急降下する
さらに降雨の中へと
期待する我等の栄光のダンス
ビルマの戦線で村人のこっそりと集まって
謳うその歌は
身体とともに育つ木々のさざめきとともに
チャチャチャチャ、チャチャチャチャ、
神々はすでに瓢箪の中におわします
霧の中の村のすべての生活はここから
機械がかすみの中で奏でている、ワルツ
彼の方針ではなくて、すみずみまで
みどりの影が享楽する地面の
しっとりと、眼をやり、眼をつぶり
肉体の奥へと我等は侵入する
チャチャチャチャ、チャチャチャチャ、
もうしんじるのではない
きりもみして降下する
ポピュラー
サイド。
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