命のために
その人の人生を
私が生きることは出来ないので
私は私の人生を生きるしかない
死ねるまで
死なないように。
悲しみません いいえ
悲しい時泣きたい時は泣きます
でも今は、涙が出ないのです。
青空は深く
晴れわたるばかりで深く 深く
沈黙している。
あの人は
もう居ない けれど
あの人の目は私を見ていた
あの人を私はまだ
覚えているのです
あの人の。
ありきたりな物事か
青空に光る風が通りすぎる
二度と同じ物事は無い
同じ物事であっても
全く同じに感じることはないのです
動かない石がふるえている。
あの人が私に言っていた。
「忘れないでほしい命
忘れてしまった時にも
思い出してほしい命を。
命よりも大事な物事があるとしても
命は
命のためにある」と あの人は。
私もいずれどの道あっちへ行ける
コメント
こしごえさんの作品は宗教的な感じがします。特定の宗教というのではなく「生命の尊厳」が感じられるからです。
@たかぼ
たかぼさん コメントありがとうございます。
うむ、宗教的な詩を意識しているワケではないのですが、たかぼさんという詩人であり読者にそういうふうに客観的なご感想を頂けたことが ありがたいです。
うん、そうかあ、うん。まあ、たかぼさんが言ってくれた通り、私は特定の宗教などを信仰はしていません。私はよく魂とか魂という命とか詩作品で言っていますが、それらの魂は既成の宗教では言えないものであって、私の言う魂というのは宇宙的に自由な存在です。まあ、これも私という人間が思っていることなので、五十歩百歩なんですが。ふふ。
そうであっても、たかぼさんがこの作品から生命の尊厳を感じてくれて、それだからこその宗教的な次元に結び付くのですね。たかぼさんがそのようにこの作品から生命の尊厳を感じてくれることを貴重に思います。たかぼさん、ありがとうさま。
>命は
>命のためにある
このフレーズがとても多くのものを物語っているような気がしました。
日々を噛みしめるような生き様がまざまざと伝わってきます。
@nonya
nonyaさん コメントありがとうございます。
ああ、nonyaさんがこの詩の肝を汲んでくれて ありがたく貴重に思います。nonyaさん、ありがとうさま。
はい、色々とある日常生活の中で生まれたこの作品なので、nonyaさんがそう言ってくれてほっとします。
でもそれもnonyaさんがこの詩の思いなどをさまざまに想像などしてくれたから この詩も幸せなんだと思います。ああ、そう受け取ってくれて嬉しいです。うん。
「命は命のためにある」私もここめちゃくちゃ響きました。
それが透き通るほどに真実な気がして、無条件に信じられてしまう言葉ですね。
純粋に「命」のために生きていきたいと思えるような、まっすぐな素晴らしさでした。
@ザイチ
ザイチさん コメントありがとうございます。
ザイチさんのこころに、命は命のためにある、というのがめちゃくちゃ響いたとのこと!うん、あんまり深くは考えたりしなかったのですが、もしかしたら、この言葉は何か普遍的なものがあるのかもしれませんね。まあ自分で言うのもなんですが。ふふ。
ザイチさんがこの言葉と詩に真剣に向き合ってくれて、とてもありがたく嬉しいです。そして、ザイチさんがこの言葉の思いを無条件に信じてくれて、純粋に 命のために生きていきたいと思ってくれて貴重に思います。
ザイチさんがそのようにこの詩から思ってくれて、ザイチさん、ありがとうさま。
個と群。
人類は、言葉を発した瞬間に、孤独を生んだのだと、おもうことが最近あります(いつか題材にしたいです)
限りなく個、ぼくも、そうありたいと、最近はおもいます。(自身の自信のなさかもです、すみません、(少しお酒入ってます))
@ぺけねこ
ぺけねこさん コメントありがとうございます。
はい、個と群。
そうですねぇ、言葉。原始時代のいつから言葉としての言葉を発して使うようになったかは置いといて。うん。少しおかしなことを言いますが、言葉以前の交流であった方が存在同士のつながりは濃くて深かったのかもしれませんね。さて、どうなのだろうか。
限りなく個。そうですねぇ、うん。存在は全てのそれぞれが孤独だと思いますよある次元ある意味では。2021年に出した私の詩集『にこり』に収録した「ああ」という詩があります。その詩では、「あ」と言われた時、その「あ」を感じる人それぞれに感じ方などが違うということを言っています。つまり、言った側の「あ」と言われた側の「あ」は異なり、同じ「あ」は二つと無い。そういう意味では、お互いが本当の意味では分かり合えない。これは孤独だと思います。でも、だからこそ、お互いが相手を思い想像などをして相手のことを大切に思うことが出来ればすてきだと思います。まぁ、人間関係も色々とあるでしょうから、私の言うことは難しいことかもしれませんが。
あ、私にも自信はありません。でも、自信が無いからこそ、慎重になったり苦しみなどの中から自分なりの答を見つけ出したり出来る場合もあると思います。まぁ、何事もあんまり「すぎる」のは良くないとは思いますが。
ぺけねこさんが、この詩からさまざまに おもってくれてありがたく嬉しいです。ぺけねこさん、ありがとうさま。