雨のち晴れ

降り出した雨の中
たどり着いた家の前で
同じように汗に濡れた
君にあうのは
楽しいことだ

いつだってこんなふうに
ふいに誰かと交差する時

心にはちいさな
あかりがともり

雨にうたれながら

もう汗か雨かわからないね
と笑いあう

そんなひとときが
わたしを生きさせてくれる

平行ではなく
誰かと交差する道だから

たちどまっても

きっとまた
歩いてゆける

6月の空は
一緒に泣いて

わたしに
そう
おしえてくれた

投稿者

コメント

  1. 梅雨空と交差する作者の心境が沁みてきます。昨日、雨になるのがわかっていながらジョギングに出かけ、案の定雨に降られましたが、ずぶ濡れの清々しさみたいな感覚がありました。そんな翌日にこの詩を読むことができて良かったです。

  2. 日々の中で、こんなふうに想う気持ち、私にもあります。…共感しました。
    6月の空は/一緒に泣いて

  3. @あぶくも様

    コメントありがとうございます。
    沁みると言っていただけて、とてもうれしいです。
    雨の中のジョギング、私はしたことはないのですが、
    なんだか特有の清々しさがありそうですね。
    タイムリー(?)に読んでいただけて、幸せです。
    ありがとうございました。

  4. @長谷川 忍様

    コメントありがとうございます。

    「日々の中で、こんなふうに想う気持ち、
     私にもあります。」
    というお言葉、
    そんなふうに共感していただけたと思うと、
    とてもうれしいですし、励まされました。
    ありがとうございました。

  5. なにか滞っていたものが、ふっ、と瞬間ほどけるような、そんな感覚。あたたかな気持ち。

    コメント失礼しました(すみません、ほろ酔いです)

  6. @ぺけねこ様

    コメントありがとうございます。
    (ちょっとバタバタしていまして、
    お返事が今になってしまい、大変失礼しました!!)

    ぺけねこさんが、「あたたかな気持ち」と
    言ってくださって、とても嬉しいです。
    そして
    「なにか滞っていたものが、ふっ、と瞬間ほどけるような、そんな感覚」
    というお言葉、
    まさにそんな心地がした時にしたためた詩でしたので、
    とてもびっくり、そして気持ちが通じたような気持ちがして、
    とても嬉しくなりました。

    ほろ酔いのお供にもしていただけて、
    光栄です。
    ありがとうございました。

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