心の小窓
移り行くあなたの朧な心に
私がそっと触れてみる
虚ろな心と裏腹に
頑なに閉ざしたあなたの心を
魔法の言葉で問いかけながら
心の小窓をそっと叩いてみる
霞ゆく過去の記憶を捨て去り
あなたが新たな指標を見いだせるよう
あなたの傍らでそっと魔法の言葉を囁きながら
あなたの感受性を揺り動かし続ける
憂いと迷いに満ちたあなたの心を
ほんの瞬間でも自由に向かって
羽ばたかせたくて
私はあなたの心の小窓を叩き続ける
私の魔法の言葉に呼応して開きかけた
あなたの心の小窓に暖かな希望の灯を燦々と照らし
あなたの朧な心の襞を紅く染めあげる
私の醸した音律を規範に希望の一声を上げるあなたへ
私が贈る最後の言葉「愛してる」
あなたはすでに自由を手に入れたことを自覚させるため
私が放つ言霊があなたの心に響き渡るその時を待って
私があなたの背中をそっと押す
もはや振り返ることなく歩みゆけ
愛しきあなたよ
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