僕と君と宇宙
僕は何者にもなれず
君にもたどり着けないまま
宇宙の中で絶望の星を目指す
君よ 僕になってくれ
孤独の欲張り屋は
どこも満たされるはずもなく
期待された自分に
呪うように君に願って
永遠の空回り…
宙の先も孤独の音がするの?
体に響く
寂しい心臓の音
僕しか知らない
懐かしさを感じる
君の内側のこと
また、ずっと、何光年を経っても
誰にも
共鳴しないのだろう
さまようぼくは宇宙に浮く
生を拒まれたにしては仕方ない
欲望を殺す 真空を飲む
静かな凪のように
その宙の無重力に支えられるだけ…
なんて
ただの僕の空言
君は時空には存在しないもの
コメント
この詩の最初からずっと来て、最終行の 君は時空には存在しないもの がすてきです。