雫
玄き天より
生まれし一雫
枝先の葉に落つ
それは葉上の水滴と
一つになって流れ
葉から離れる時
二つに分かれて
次の葉に落つ
村雨
結合と分裂を
繰り返しながら
葉から葉へと
移り行き
そして
黄なる大地へ
飛び込む
枝下には
多くの鬼が
大きな口を開けて
待ち受けている
狭門の際に立ちし時
わたしは
母なる自然へ
帰れるのでしょうか
飢えたる鬼に
飲み込まれるのでしょうか
雫
落つ
跳ぬ
玄き天より
生まれし一雫
枝先の葉に落つ
それは葉上の水滴と
一つになって流れ
葉から離れる時
二つに分かれて
次の葉に落つ
村雨
結合と分裂を
繰り返しながら
葉から葉へと
移り行き
そして
黄なる大地へ
飛び込む
枝下には
多くの鬼が
大きな口を開けて
待ち受けている
狭門の際に立ちし時
わたしは
母なる自然へ
帰れるのでしょうか
飢えたる鬼に
飲み込まれるのでしょうか
雫
落つ
跳ぬ
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コメント
こんにちは。
とても静粛な…雰囲気の漂います、こちらの作品を拝読させていただきまして、
わたくしの感想としてお伝え出来ることは何なのだろうか?などと、頭で考えて
しまうと、この作品は味わえなくなってしまうのではないかと思いました。
例えば、…お寺参りで友人と連れだって、お線香と畳のにおいのする本堂に
坐り、手を合わせます時に、むずかしいことなど考えません。ただ、心静かに
そこに自ら在るだけ。この詩には、そういったイメージが感じられます。
最初に思いましたのは、まるで仏教画を目にするようだな…と、それ
だけでした。
煩悩!…。矛盾や葛藤にさいなまれる人間のすがたへの…深く優しい
語りかけの作品だと感じました。これは、わたくしの感想であります。
わたくしが灯しました本堂の蝋燭が一本、燃え切りましたので、(笑)
これで失礼を致します。素晴らしい、作品をどうも有難う御座いました。
m(_ _)m
リリーさん
コメントありがとうございます。
そんな大それたものでは無いですよ。
仏教画なんて、小っ恥ずかしい限りです。でも純粋に、お言葉頂戴致します。
私の葛藤の物語なのですが、人はみんな同じなんだろうと思います。
本堂の蝋燭が一本燃え切ったそうですので、取り替えて灯しておきます。
私は跳ねたい。