てのひらの、あい

おにぎりが好きだ。おにぎりには、他の飲食物にはない、栄養が含まれてると思う。
即ち、手の温もり。
人の手が好きだ。好きな女性のタイプなんか、ない。
「私じゃなきゃダメ」
と、若さはいう。
そんなことは、ない。大人になればきっとわかる。
別に一人でもいい。感触を覚えてれば、それでいいんだ。
忘れたことなんて、ない。一生忘れることはないだろう。
忘れるようになる。それは僕が、生きながら死んだ時さ。
「貴方は、私じゃなくてもいいでしょ?」
と、女はいう。その通りだ。
だけど求めてる人、救いを求めてる人が目の前にいたら、いつでも僕は手を差し伸べるよ。

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