どんなに
望んでみても

あの懐かしい潮風の吹く
岬まで
翔べるカモメには
出逢えません

京の都で鴨川に
架かる橋桁くぐり抜け
川縁を舞う
ゆりかもめ見て思います

この百合鴎では
あなたという
青春の海まで
たどり着くことが出来ません

京の都で鴨川の
架かる大橋 渡るとき
弓張り月が夕空に

見えない月の半分に
下手くそな
別れ方してしまった
あなたの いまへ想いを馳せて

ゆりかもめ
眺めみて今日は帰ります

投稿者

滋賀県

コメント

  1. ひとは、ひとに対して後悔の念を抱きながら生きていくのだなと、この作品を読んで思いました。
    「下手くそな別れ方」に我が身をくすぶらせている人のことを、詩人と呼ぶのかもしれませんね。
    青春の海まで飛べなかった鴨川のゆりかもめ、朱夏の空を舞えと、思います。

  2. @平瀬たかのり
        様へ

     素敵なコメントを、お寄せくださいまして
    どうもありがとうございます!(*´∇`*)
     たかのり様の「はる」を、拝読致しまして。
    私も一昨、京都を舞台にした作品を投稿して
    みたくなりました。
     鴨川縁には、等間隔に距離を置いた恋人たちの
    座る光景を目にしまして、ふと…書いてみました。
     
     こんな青春への想いあればこそ! 
     朱夏の空に吹く風もまた…薫る、
     ものなのでしょう。

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