きみの星座

クチナシの花が咲いて
ライラックたちが
そっと朽ちるころ

青空は高く
白い雲を引き連れて
突然わたしたちに
シャワーを浴びせかける

そんな頃になると
思い出す
あの真っ暗な公園

電灯が消えたかわりに
星たちは
いっそう輝き
きみは暑さにあらがうように
何度もシャツを
バタバタさせながら

自分につらくあたった人を
今は
愛せるようになったと
おもむろに
おしえてくれた

あの日みたいに
暑い夜には 

赤や銀色に光る
星たちとともに
きみの言葉を
夜空に浮かべて

ゆっくりと

見上げていたい

投稿者

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。