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夏の朝
水蒸気の味

浜木綿の花が
手を繋いで作った
輪っかから

ヤマトシジミの羽
ヨロヨロ
抜け出す

夏の雲
薄荷の匂い

忘れかけていた
青臭い記憶が
鼻先を塞いで

パラソムニアの影
ジワジワ
溶け始める

投稿者

東京都

コメント

  1. 寝苦しい、今頃の夜明けの時間を想像してみました。
    水蒸気の味 
    パラソムニアの影
    不思議なリアル感が漂いますね。

  2. @長谷川 忍 さん
    >コメントありがとうございます
    最近は情緒も何もない夏になってきましたね。
    ただ暑いだけの夏では詩にもなりません。
    こんな中でも植物や虫達はいつもどおり季節を生きているのに
    感服しながらクーラーの下でアイス食べてます。

  3. 酷暑…!の、休日に再び拝読させていただきましてコメントを
    失礼したくなりました。
    私は、電気代を思うと出勤している方が涼しくってイイなんて、
    家事を済ませ汗だくになると考える現実一色だったりしますぅ。
    ああ、こんなふうに夏の朝を表現されますnonya 様、素敵ですっ! 
    作風からは…どこかクラシカルな?品のある柔らかいイメージを
    感じました。(*^^*)
     わたしも暑さを思うだけでなく、少しは心に余裕を持とうと
    詩作してみたりする夕どき前なのですが。今晩のおかずを考える
    のが、もう面倒くさかったりする…ズボラ女なのです。(^^;;汗

  4. @リリー さん
    >コメントありがとうございます
    写真詩には詩に写真をつける場合と写真に詩をつける場合があるのですが
    この詩は後者のほうです。(写真は撮りなおしていますが。。。)
    そのせいかタッチが少し軽くなっているのかもしれません。
    今年の夏は朝から火炎地獄ですから、まともに書いたらすべて恨み節になります(笑)
    家事は詩と違って待ったなしですよね。この時期は特にキツいと思います。
    そんな中で、コンスタントに詩を生み出しているリリーさんに感服しています。

  5. Nonyaさんこんばんは。夏ですね。
    水蒸気の味がなんかすごくわかるような気がしました。
    薄荷のにおいも急激に懐かしくなりますね。
    懐かしく思い出すことで、鼻が奥がツンとする。
    長い時を経た今だからこそ、青臭い自分がかわいらしくて愛おしい。
    写真の描写とともにめちゃくちゃ心に沁みました。

  6. @ザイチ さん
    >コメントありがとうございます
    ちょっとベタかなあとも思ってました(笑)
    少し前にはこんな夏の朝もあったのですよね。
    今年の夏は撮影も兼ねた朝散歩にも出かける気が起きず
    ひたすらクーラーの部屋で音楽を聴いておりました。
    でも、そろそろ涼しくなってきたので再始動します!

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