恩
私は、人から恩を買ったことは、一度もありません。私は、人に恩を売ったことは一度もありません。
恩は、人を釣るための餌ではありません。困った時に自分を助けて貰うための計算高い企み。それが『恩を売る』ということなのです。
私は、人になにか『してやった』ことは一度もありません。なにかを『させて頂いた』ことは沢山あります。私にとって恩は、太陽の熱と、その紫外線から生命を守る海。そこから生まれる心地よさ。温もりの中にあります。恩とは、母親の柔らかな乳房であり、春の日の陽光と、友達と手を繋いで歩く遠足やピクニック。そして、お弁当の中にある梅干しご飯の酸味と、ほどよい甘さの中にあります。
他人に恩を売ってはいけないし、買ってはいけない。売りつけるなど、持っての外。もし、売られてしまったら、全力で返しましょう!
コメント
恩を売るとか 恩を買うとか、お金で 売り買いできないものに対していうときの こころもちって、そういえば 喧嘩を売るときの「売る」に どことなく似ていて 物騒な感じがします。
るるりらさん
新資本主義社会のこの国で、売り買いがやたらと重宝されています。時代は道徳を説く時代になりながら、売り買いだけは活発です。誰が一番儲けているのか。おかしいですよね。
ありがとうございます。