涼風至

琴座のベガ
天帝の娘
人々の為に
機を織る

夏の果て過ぎて
ようやく
天の川も
流れが落ち着けば

彼岸の見えぬ
この大河を
アルタイルは
渡って来る

北斗星君が
水路を照らし
南斗星君が
小舟を押す

人々が
願いを込めて
夜空を見上げれば

恋する二人の
愛の物語

今宵は
七夕

立秋
涼風に至って
揺れる笹の葉
草結ぶ虫の音

投稿者

兵庫県

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